WS2. 鹿の国の天の川

「一眼カメラで綺麗に天の川が撮れるらしい」
そんな話を誰かに聞き(たぶん会社の同僚)、早速「天の川 一眼」で画像検索をした。

画像を見て、そういえば小学3年生くらいまでは宇宙飛行士になりたかったのを思い出した。
クリスマスプレゼントには星の図鑑?みたいなのをねだり、くたくたになり破れるまで読みこんだ。
その図鑑で見たような写真が一眼レフで撮れるらしい。

宇宙飛行士になるという夢はいつかのタイミングで諦めたが、当時の好奇心・冒険心がよみがえった。
私は愛車のフォルクスワーゲンゴルフ(2015年式)に乗って、住んでいる浜松市から近く、星空が綺麗に撮れるであろう茶臼山へ向かった。
幸いなことに、月光に邪魔されず、星が綺麗に撮れる新月の日だった。

近いといっても、片道2時間30分の道のりだ。
通ったことのない山道を、夜中に、独りでドライブする。楽しくないはずがない。
星を見るのに視界が広いことに越したことはないだろうと、茶臼山の頂上を目指す。

本格的なワインディングロードを堪能する。
対向車と全くすれ違わないこと約20分、ヘアピンカーブを曲がった先に突然なにかがあった。
カーブを曲がってすぐそこにいたので、それがなにかわかる前に反射的にブレーキを踏んでいた。

野生の鹿のカップル。

「びっくりさせんじゃねえ!」という怒りのすぐあとに、「デートの邪魔をして申し訳ありませんでした」という感情が続く。
鹿も驚いてた。

そのあと頂上につくまでに5匹くらいの鹿と遭遇したが、3匹目からはもう慣れた。どうせカーブを曲がったとこにいるんだろうと思えばだいぶ違う。もしかしたら運転は大事だと痛感した。セーフドライビングに磨きがかかる。

茶臼山の頂上付近には整備された駐車場があった。ありがたい。冬はスキーができるらしい。

クルマから降りた瞬間見える、空一面の星々。
目が慣れるまで星は綺麗に見えないというのが自分の中の常識だったが、そんなの関係なかった。
天の川がこんなに鮮やかに見えたことはない。

トランクから三脚を取り出し、天の川をバックに愛車を撮った。
クルマのルーフに星空が映っている。それだけ星が明るく見える。